[music]200songs-114

Trust Me / Jesus Jones / '91

発売された後、これから先これがロックのスタンダードになると、多くの人間が思い込んだ音。要するにアシッドハウスの優位性は構造ではなく音色であるとし、その意匠をかっぱらいギターロックのフォーマットに落とし込んだのだ。非常に明解で優等生的な回答であった。多くのマンチェバンドが人力ハウスによって逆の回答を引き出す中、彼等は後の口パクテープ暴露(楽器の演奏も総て!)で分かる様に、肉体性を放棄しながら3分間のポップソングフォーマットに固執した。ある種カーターがカラオケスラッシュと自嘲したことを、真剣に模索したと言ってもいいだろう。それによってある一定の支持を得られ、多くの保守的なリスナーを巻き込みアメリカ進出も果たした。
しかしマンチェの読みの方が正解だったんだな、これが。テクノ/クラブミュージックの醍醐味は構造だったんですよ。あぁ無情、だってジーザス・ジョーンズは飽きるもの。
ASIN:B00000CKZF