告知:ラジオ「かくめい生活研究所」ゲストは毛利嘉孝さんです

今週日曜日のネットラジオ素人の乱「RLLのかくめい生活研究所」は、新刊『ストリートの思想 転換期としての90年代』を上梓した社会学者の毛利嘉孝さんをゲストにお招きします。パーソナリティRLLも登場した本書について、ここでしか聞けない突っ込んだ話をしたいと思います。

冒頭の「オタク的な思想」と「ストリートの思想」との対比についての部分が東浩紀のブログで取り上げられて一部話題となりました。しかしそれ以上に要チェックなのは、従来の左翼やロスジェネ論壇的な思想との、外部から見れば微妙な、それでいて内部から見れば重要な差異を示しつつ見つけられた「ストリートの思想」の系譜の流れ。80年代の萌芽(ガタリ/ニューアカ/じゃがたら)から90年代の転換(だめ連/カルスタ/いのけん/新宿ダンボールハウス村)、そして00年代での現在(サウンドデモ/素人の乱/246表現者会議)まで、私的体験を通じてまとめられた、無数の「ストリートの思想」家たちの声や音やアクションやエモーションの数々。この「ストリートの思想」という文化と政治と思想のトライアングルから、とんでもなくわくわくする未来の風景が見えてきた!



ラジオは10月4日(日)午後10時から!!
聞き方は時間になったら下記の素人の乱のHPへ行くだけ!!
http://trio4.nobody.jp/keita/
ラジオ掲示板で直接質問も出来る!!!





ストリートの思想 転換期としての1990年代 (NHKブックス)
『ストリートの思想 転換期としての1990年代』NHK出版
http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00911392009

内容
1990年代に何が起きたのか? 思想は今や、大学からストリートへ飛び出した! ホームレスや外国人労働者の新しい支援運動がスタートした90年代。イラク戦争反対デモからフリーターの闘争までの、様々な運動が活発になったゼロ年代。音楽やダンスなどのサブカルチャーや「カルチュラル・スタディーズ」などの海外思想と結びついて成立した、新しい政治運動の淵源をさぐる。インディーズ文化など80年代の伏流が、90年代の「知の地殻変動」を経て、ゼロ年代に結実するまでの流れを追う異色の思想史。

毛利 嘉孝
1963年、長崎県生まれ。京都大学経済学部卒業。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジにてPh.D.(sociology)を取得。九州大学助教授などを経て、東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科准教授。専攻は社会学、文化研究。音楽や美術などの現代文化やメディア、社会運動を中心に研究と批評を行っている。