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One Love / The Stone Roses / '90
ローゼスをマンチェスター・ムーブメントの代表者として聴くならば1st発売後の2枚のアルバム未収録シングル(超名曲フーズ・ゴールドとこのワン・ラブ)が分かり易いだろう。アルバム収録曲は長尺ライブバージョンをマンチェスターでE食って堪能出来ないのだし、ある意味彼等のレコーディングアーティストとしての側面に特化していると見た方がいい、ネオアコ周辺にギターポップとして消費された所がどうしても邪魔をする。メンバーのフェイバリットがストーンズ/ジミヘン/マディ・ウォータース/ジェームス・ブラウン/スライ&ファミリーストーン/ジョージ・クリントン/ボブ・マリー&ウェラーズってことでどう聴いてもファンキーなはずなのに、日本でのイメージはバーズ風ポップサイケ。当時からライターの耳がバカかと思っていたよ。当時ジョン・スクワイアのワウギターをファンク方向から評価した奴いなかったはず!
ってなわけで、彼等は最初から黒かったわけではないが(真っ白だサリー・シナモン)徐々に黒く踊れるリズムをネオアコの残響に紛れつつポップにカマしてきた。このワン・ラブ(ウェラーズ?!)は雲隠れする前の最後の12inchシングル。JBズばりのファンクをベースにハウス通過後のウワモノとオカズをマンチェアレンジで乗せる。これで白いなんて思った奴はロールの意味をグルーヴの魅力を分かってないと言い切りたい。
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