マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや

quawabe2004-08-18

先日のSANDワークショップは内輪参加者だけだったのでキチンとやらず、語りですませてしまう。でもそれはそれで好評だったので良かったかなと。詳細はid:ooka:20040814大岡さん所で詳しく書かれています。
本当は“ハートに火をつけて”を具現化するという物で、暗闇でかける音楽に心動かされた瞬間に火をつける非常に詩的な作業だったのだ。貴方は音楽のどんな何にグッとくるのだろうか。あまり人前で語るを避ける事柄を敢えてやってみたかったのだ。
それに合わせ種明かしとして、ヒット曲の裏の政治背景のリテラシーをして、我々の耳がヒット当時の時代精神とはズレている事を見つけるという代物。最初に聴いた印象とリテラシー後の印象の違いによって、音楽の純音楽性と時代精神を腑分けする試みだったのだ。
これはジャック・アタリ『ノイズ―音楽/貨幣/雑音』(ISBN:4622003627)のテーゼ「大きな社会変動の前にはつねに音楽の規範、聴取様式、経済システムの本質的変化が先行している」を実証する試みでもあったのだが、実際にワークショップでは成功しただろうか。80年代後半から90年代の音から今の自分のライフスタイルを照射出来ただろうか、ストロークスによってこれから先の価値観を想像出来るだろうか?
このワークショップは来年頭にも、もう一度キチンと場所を借りてやる予定なので興味を持った方は年末にでも出す案内を待っていて下さい。