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(I Can't Get No) Satisfaction / The Rolling Stones / '65

ついにストーンズである。形容しようと思えばいくらでも思い付くロックンロォルの王者であるが、その歴史は実は不退転の歩みのことである。しぶといとしか言い様がない。
60年代は常にビートルズの2番手とされ、革新性やセールスや存在感等々で完敗。今現在言われるブルーズの水先案内人としての役目は故ブライアン・ジョーンズが担っていた。ライブパフォーマンスはフーに水を空けられ、モードとしても後手に回っていた。
現在のタフでダーティーストーンズのイメージは70年代に付けられた物だ。芸術と政治の季節が過ぎ去った後、音楽的革新性はツェッペリンに預けポピュラリティーはフロイドに渡し、ひたすら彼等はスカウトしてきた若いギタリスト達と、以前と同じ黒人音楽の咀嚼に邁進した。それとツアーの合間の頽廃と放蕩(ドラックや乱交や…)にも。
当時のワイルディングのエピソードは沢山あるのだが、特にキース・リチャーズという人間の可愛さ可笑しさは、このバンドの大きな魅力でもある、面白い奴だ。例えば、ディスコで「ポリスが来た」という声に慌てて粉をトイレに流したらスティング達だった、とか。
ビートルズツェッペリンも解散した80年代にはいつの間にか比べる物が無くなってビックバンドになっているのだが、安心してグッと曲のクオリティーは落ちる。しかし90年代もゴロゴロやり過ごし、ミック・ジャガーの実践経営学によって未だ転がり続けて40周年だ。因にミック・ジャガーの前座起用バンドのなんと外れない事か、最近だとストロークスやホワイトストライプスやジェット起用。
サディスファクションはファズと反抗の相性の良さを発見した初全米1位曲。しかし個人的には1-Sympathy For The Devil(8ビートサンバw) 2-Undercover Of The Night(元祖マンチェ!) 3-Miss You(チャーリーがイイ☆) で踊れるストーンズが好み。適度にロックで適度にロールして黒くて白いバランスのいいバンドだ。歌もギターも適度だしw
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