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Light My Fire / The Doors / '67

これほどの完成度と前代未聞のキャラクターがハッキリした1stアルバムを発表したアーティストも居まい。個の内面の深化がその奥の扉を開いて裏返り外に剥いた様な、絶対的な存在感。なれ合いのヒッピイズムからは遠く離れた、孤立した個人を象徴する個性(Break On Throughはセリーヌだという!)。
Light My Fireはアルバムからの2ndカット3週連続全米1位シングル。ロックンロォルの定型を崩しつつロックンロォルを感じさせるサウンド。セクシャルでロマンチックで虚無的で躁鬱で混乱していてfuckで美しく絶望している。

まさに68年革命の時代精神を体現したドアーズは今世紀に入ってから2/4再結成している。これはこの9.11以降の時代に必要とされているからなのだろうか? そういえば同じエレクトラ出身のMC5も3/5、ストゥージーズも3/4再結成している…個人的には金の為ではないと新しい時代の胎動だと所感しているのだがどうだろう、ナイーブすぎるだろうか。00年後半に“ハートに火をつけて”くれる時代を予感する。
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