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Fores Of Oppression / The Pop Group / '80

奴隷移民の慟哭から生まれたブルーズが〈剥き出しの生(=主権権力の外に位置する者)〉を象徴することに異存はないと思うが、ロックンロォルはどうだろう? このブリストルの白人子弟のパンク直後の衝動ファンクにもそれは見え隠れしないだろうか。この2NDアルバムタイトルは「この先どれほど我々は大量殺人に耐えられるか?/How Much Longer」である。少年たち(この2nd時点で若干二十歳)の一過性の初期衝動ではない[自立]した音楽活動は群集側に立った外からの告発である。彼等の告発の前では改めて、パンクとはファンクとはロックンロォルとは本来的に生かされながら殺される側の音楽である事を思い出させてくれる。
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