ピンポン

quawabe2004-07-26

彼女と話していて、マンガ「ピンポン」のことで食い違いが出た。映画版は主人公がぺコになっていて変だよね、マンガではスマイルの挫折の話なのに、とふった。僕はスマイルは自身の先天的能力では世界で1番のプレイヤーにはヒーローにはなれないことを知る、挫折する残酷な話だ、と解釈していた。天才ではない限り、この世界で生きていくには、冷徹な自己分析で最良の結果を出し続けてゆくしかない、しかしそれはあっさりと天才に塗り替えられる無情な物だ。そういうテーマだと思い込んでいた。
しかし彼女は、スマイルはぺコがヒーローになってくれる為に卓球を続けていただけで、自分の役割を自覚していただけだと。ぺコがヒーローでなくなってゆく事に我慢出来なかった、と解釈していた。その証拠に最後の方で決勝戦にぺコが出てきたときに「遅いよぺコ」「そう言うなよ、これでもぶっ飛ばして来たんだぜ」という会話がある、と主張。自己の役割を探し全うすることがテーマだと思ったらしい。
これは松本大洋に本当の所を教えて欲しいのだが、だれか真相を知っている方はいないだろうか? というか二人とも解釈間違っているのだろうか?