夏期読書週間

quawabe2004-07-25

ジョルジョ・アガンベンの「人権の彼方に―政治哲学ノート」ISBN:4753102122をぱらぱらとしているうちに邦訳がどんどん出てきて、つい先日も最新刊「開かれ―人間と動物」ISBN:458270249Xを書店で発見した。当然買える訳が無いので諦めましたが、なんか刊行のスピードが上がっていませんか? まだ「ホモ・サケル」すら買っていないというのに。ネグりやアガンベンが9.11予測先取りした世界観を書いて来たかのように喧伝されてきてからだよなぁ。90年代を通してボードリヤールデリダやローティを持ち上げてきたのが嘘のよう。←この人等は個人的にフィットしないので僕的には手の平を返されたよう。
ぼやき:人権や民主主義の為に歩く度胸をちょろりとアガンベンはくれる。僕らはいつまで騙されて屍の上にテントを張る生活を強いられるのか。見世物に金を吸い取られ、自己責任で押し流してゆく世間はこのままなのかな。難民/棄民が世界的にリアルに感じられる時代にこの国の2ちゃんな生き方が何時までリアリティーを持ち続けられるのか。これからの若い子が不憫だと僕が思う様に、以前の僕らを見た新人類もいっていたのだろう。
参考→http://www.aguni.com/hon/back/156.5.html
id:ookaさんとやっているSANDが個人と世界とつながる活動になればいいなぁと、夏に干からびた頭でボンヤリと想う。