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One / Sunny Day Real Estate / '00

あー、やっとロックンロール週間が終わった…夏風邪の中では辛いです、元気あり過ぎて…なんか毎日豚骨ラーメン食べてるみたいで。で、そんな中、おかゆの様な音楽としてemoを聴いてました。もうたっぷりさめざめ泣かせて頂きました。一般的には音楽好きな人はメランコリーなSSWで癒されると思いますが、僕のそれは上記の様な事情でemoに当たります。最近はスクリーモだのとナパームデスとレディオヘッドとリンプビズキット合わせた様なバンドが幅効かせてますが、そんなん効くならコーンで十分です。今週は流行りのスクリーモでなくてエモファーストウェイブの人等をピックアップ。
エモって言うのは、エモーショナル・ハードコア、90年代アメリカのハードコアバンドが様式を拡散させながら見つけた方程式の一つ。大雑把に言うと、ポストハードコアやポストロックの脱構築方向をあえて歌でつなぎ止め、泣きを重点に置いた楽曲を持ったバンド群を指します。第一世代は初めはアフターグランジと見られていましたが、サークルとしてはハードコアマナーを持って活動していました。昔はウィザーと一緒にされたりしていたなー。ブーム後はHC出身ではない後追いも多いみたいですけどね。
一発目はサニーデイ・リアル・エステイト。洋楽でサニーデイと言えばソカベじゃないです。エモコアレディオヘッドともサブポップのトム・ヨークとも言われる、歌声がとってもセンシティブでメランコリーな彼等。一時解散しドラムとベースがフーファイターズに引き抜きされましたが、復活しドラムだけ戻ってきました。フーファイターズに引き抜かれただけあるドカドカ系の結構特徴的なバスドラ、それにアフターグランジな引っかかるオルタナGが特徴的ですが、やはり歌声。Voは好き嫌いが別れる祈りの様な憂鬱なファルセット、天使の様に星空に昇り、はたまた病室で這い回るかの様な圧倒的な声は鳥肌もの。スケールの大きな音で他のエモシーンのバンドを寄せつけないスピリチュアルな存在になっています。惜しむべきはこの曲が入ったアルバムでまた解散した事でしょうか。今は宗教やっているって噂です。

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