45「Tシャツネタ その5」

2005-12-04以来はてなでTシャツのラインナップを上げてなかった!
第20弾以降ずいぶん進んだので、こちらにも投下。


第21弾 YAMA Attack to Attack Tシャツ
ドキュメンタリー映画『山谷--やられたららりかえせ(YAMA--Attack to Attack)』Tシャツです。

この映画『山谷 --やられたらやりかえせ』は、「山谷」地区を中心に日雇い労働者たちが暮らし仕事を求めて集まる「寄せ場」の下層労働者の労働UNDOを撮ったドキュメンタリー。
1984年山谷労働者の闘争のドキュメンタリー映画を監督佐藤満夫は開始。しかし撮影11日目に労働者を搾取する右翼ヤクザによって刺殺される。そして引き継ぎ撮影・編集をした「山谷」制作上映委員会の中心、山岡強一もまた、上映直前に右翼ヤクザの凶弾に倒れる。監督二人の犠牲を伴ったこの映画は、映画そのものが運動となった希有な例だ。寄せ場では今も「やられたららりかえせ!(NOT 殺られたら殺りかえせ)」が労働者のスローガン。

海外上映コピーは「The Most Powerful Film Documenting the Lives and Struggles in Japan's Day-Workers' Ghetto」! こんなマヂなハードコア・ジャパニーズ・ゲットー・ムービーをrepresent! ブロンクスキングストンじゃなくっても僕らの近くにもハーコーでリアルにキツいゲットーの生活がある。でも彼らのファッションってマジかっこいいんだ、まるで「ロッカーズ」。「Attack to Attack」ってラインもいかしてる!

映画『山谷 --やられたらやりかえせ』と日雇い労働者/路上生活者問題を考えつつRLLはTシャツ作りました。だからYAMA-Tシャツの儲けは山谷に還元しちゃうよ!炊き出しとかね。募金がてらにTシャツゲットするのもどうかな?



第22弾 リメンバー・シアトル1999 Tシャツ
[REMEMBER SEATTLE 1999]
1999年11月30日シアトルで開催された、WTO閣僚会議に、世界各国から「反グローバリズム運動」として10万人の群衆が結集した。アメリカのクラス系アナーキスト集団やゲイ・ビアン系セクシャルマイノリティー、環境・人権保護団体の活動家、チベット解放運動支援者にメキシコサパティスタ民族解放軍支援者、はては共和党青年組織までもが加わった、もうわけわからん大同団結が起こった。アメリカ緑の党で大統領選にも出た消費者運動家のラルフ・ネーダーが呼びかけ、全世界からNGOや個人が集まり平和的な抗議が行われたのだ。会議会場は「人間の鎖」が幾重にも張られ、WTO会議に参加する各国団体代表は車では辿り着くことが出来なかった。

これは様々な問題を生み出したWTOによる非公開密室でのグローバル・ルール取決めへの反発だった。しかし、これが新世代のデモンストレーションの発表会の様だった。レイブの如き踊る群衆と爆音のダンスミュージック、色とりどりの衣装と派手なパフォーマンス、風刺に満ちた横断幕に笑えるコール&レスポンス。DJのFILASTINE(http://filastine.com/)も「THE INFERNAL NOISE BRIGADE」で行進を鼓舞する鼓笛隊を活躍させた。これらの新しいお洒落運動については毛利嘉孝著『文化=政治 グローバリゼーション時代の空間叛乱』に詳しい(必読!)。

しかし一部のグループが文化侵略/児童就労/第三世界搾取の象徴であるマクドナルド/ナイキ/スタバ/GAPの店舗を襲撃すると州は非常事態宣言を発令。警官がバッジを外して無抵抗の参加者に暴行、機動隊が非暴力のデモ隊にゴム弾を水平撃ち、催涙ガスやペッパー・スプレーを噴射して突入、州兵が出動し大勢を逮捕した。
しかし結果クリントンに「街頭におけるNGOの声は尊重されねばならない」「デモ隊も交渉に参画すべきだ」と語らせ会議は頓挫、「反グローバリズム運動」はシアトルで勝利した。ここにシアトル以後という転換点を歴史に刻み込むこととなった。68年の5月革命以上に大事ねコレ。

新作[REMEMBER SEATTLE 1999]は9.11以後の管理社会の中で、かの勝利の歴史と情熱的連帯、そして何よりも官憲の催涙ガスを忘れず伝えるため、ガスマスクをモチーフとした。(そして実はこのガスマスクの画は、RLLクルー∞+∞=∞が韓国で買ってきた日本の某ストリートブランドのタグの付いたバッタ物Tシャツの絵柄! パクリのパクリ!これぞ反グローバル!?)

色はライトグレーとイエロー、サイズXS M L。欲しい方は、コメント or メッセージください!






第23弾 ゲリラ・グロウ Tシャツ
梵シリーズの第3弾はゲリラ・グロウTシャツです。


「まず君の最初の植物のところへ行って、流れる水がこの点から発してどんな風に流れるかを注意深く観察したまえ。雨が種子を運んでいったに違いない。水が穿った溝の後をつけたまえ。そうすれば流れの方向がわかるだろう。そうしたら、その方向で君のから一番遠くにある植物を探したまえ。その二本の間にある植物はみな君のものだ。もっと先で、その間にあった植物が今度は自分の種を撒き散らすとき、君は自らの一本一本から発する水の流れに従うことによって、きみの領土を殖やすことができるだろう」 『千のプラトー―資本主義と分裂症ドゥルーズ=ガタリ


ミル・プラトーに引用されたカスタネダの言葉を引くまでも無く、植物とは僕らのテリトリーであり、その標識であり、領土なのだ。しかし時に植物は国家によって囲い込まれる。かつてこの国では国民の総氏神、皇室のご先祖である天照大御神を祀るために、各家庭に伊勢神宮の「神宮大麻」を祀ることが半ば強制されていた。それは戦中に日本が占領した地域に神社を建て、御真影を崇拝することを強制したことと変わらない。「大麻」は神国日本の、天皇の象徴であり、軍国主義の圧制と横暴のための装置だった。(また戦中、宗教統制に反発した創価教育学会の創始者牧口常三郎戸田城聖は、「大麻」を焼き捨て治安維持法違反・不敬罪で弾圧を受けた。戸田は非転向を貫き、また牧口は獄死する。この教祖の殉死という伝説で800万人もの信者を誇る創価学会が成り立っていることも付け加えよう。)

日本帝国主義大麻利用は、何も象徴という上部構造だけに終始しない。現在、北海道で自衛隊によって引き抜かれる何百万本もの大麻。それもまた過去の軍国主義が軍需物質を生産するために大陸から持ち込み、工業用原料として大量に生産していた大麻が野生化したものだ。北海道に大麻を持ち込んだのは日本帝国主義であり、その目的は戦争のためだった。その子孫を自衛隊が刈り取り、おこぼれをスモーカーが収穫している。ここでは「大麻」という植物のテリトリーが過去の国家体制から零れ落ちて未だ広がりつづけ、後の国家によって再び管理されようとしているが、当然のことながら根絶される見込みは無い。

 種は撒かれ続け、零れ落ちることを止めない。

ガンジャマークはレイバーやクラバーやレゲエ好きが、ポップアイコンや反戦運動やピースマークとして使っている。そして「大麻」はジャマイカではラスタファリズムが神の草として使用し、もう一つのJの国では国家統合の神の草として使用した。たった一つの植物をめぐっていかに複雑なテリトリーとその攻防が行われてきたのか考えるだけでめまいがしそうだ。そしてそれは今でも続いている。


ゲリラ・グロウは近年大麻の個人使用が非犯罪化されたイギリスにおいて、過去に自由化闘争としてなされていた、画期的な試みである。国家の統合、管理を象徴する国会や裁判所、警察の庭に勝手に大麻の種を撒き、育てるのである。種がうまく育てばそれは広がっていき、やがて地に満ちるだろう。これはまた自然という人間の手によって管理不可能な流れを生み出す試みであり、また、国家という人間を管理し、統合するためのシステムへの抵抗でもある。再び「大麻」が「天皇御真影」として使用されることがないために、僕たちはいくつもの種子を国家の「隙間」に撒きつづけるだろう。このTシャツによって。





第24弾 「ARREST IS CRIME!」 Tシャツ
この「逮捕は犯罪」Tシャツは、もともと僕らRLLの仲間の不当逮捕に抗議するために作られ、その売り上げは、仲間を救援するための弁護士費用などに充てられた。このおぞましい事件(ANTIFA 815)を風化させないためにも復刻版としてここに商品化する。


この事件の(RLL的)あらすじ。

 ニューヨーク市より営業停止処分をうけたゴーストバスターズが解散して5年の月日が流れた。ある日、日本の仲間たちが東京に渦巻く悪霊の正体を掴み、それを退治するという情報をキャッチする。急遽、日本に駆けつけた彼らは、今は廃止された旧東京市地下鉄に、スライム化した霊体が流れているのを発見する。

ハーポ部長「なんてこった!!見ろよ!!すごい量のスライムだ。あいつらはこれを見つけたんだ!!」

∞+∞=∞「これは日本中の人間の怒りや、欲望、憎悪、嫉妬などを反映して物体化したものさ。いつ終わるともしれない不況、テロ、戦争、グローバル化によるさらなる競争社会、賃金の低下とデフレ、そこから来る無気力、ニート、ひきこもり、少年犯罪や家族、共同体の崩壊。そういった負のエネルギーが実体化してかき集めれているんだ。だけど、いったいどこへ…」

インテリパンク「待った、地図を見てみよう。ここはお茶の水だから…ココだ。他にも小さな流れがいくつか見つかってる。九段下、市ヶ谷、早稲田、新宿、秋葉原、それらの進行方向を結ぶ場所は…」

全員(同時に)「…靖国神社だ!!!」

2005年8月15日@靖国神社 
 右翼の街宣車が何十台も停車し、軍服を着込んだコスプレ右翼が行進している。鳥居に向かって敬礼する鳥肌実。遊蹴館のゼロ戦の前で特攻服を着た石原が群集を前にアジっている。

石原「今こそ時は来た!!ついに長年の念願だった恥辱の教科書がすべての教育現場から排除され、我々の教科書がこの国を隙間なく敷き詰めた!!恥辱の歴史を塗りかえるのは我々大和民族の偉業の回復ではなく、これから始まる偉業そのものの始めの一歩にすぎない!!我々の歴史か?あいつらの歴史か?ではない。我々の歴史の偉大さが矮小なヤツらの歴史を排除し、駆逐するのだ!!我々が歴史の屍となって淘汰されるか?ヤツらが我々によって駆逐されるか?この二つしか道はない!!歴史とは歴史学者やコメンテーターという弱者どもが愚痴愚痴と解釈したり探求したり、真実かどうか争うものではない。我々のような絶対者が偉大な権力で絶対的闘争の内部において創造する!!これこそが歴史の本質であり、偉大な大和民族である我々が生み出すべきものである!!我々の権力以外の権力が存在しないように、我々以外の歴史もまた存在しないのだ!!なぜなら、我々がそれらをすべてを駆逐するからである!! 」

群集
 割れるような拍手!!大歓声!!!(日本マンセーと狂気のように叫びながら、涙とよだれで顔をぐしゃぐしゃにした2ちゃんねらーのUP。演説を終えた石原をもみくちゃにして握手し、抱きしめる。)

次の瞬間
 画面左から「戦争反対!!」「ファシスト石原反対!!」のカードを持った市民のデモ隊が現れる。

石原「売国奴のアカども!!韓国と中国のスパイにして走狗!!民族の血を汚すクズどもを殴り殺せ!!」

 デモ隊に雪崩れ込む群衆、無抵抗の市民を軍服姿の右翼がボコボコに殴りつけ、市民は血まみれになっていく。そこへ機動隊が登場する。声を上げ、そちらへ逃げていく市民。ところが機動隊はこれを保護するどころか群衆と挟みうちにして、ボコボコにし、ぐったりしたやつからどんどん逮捕しはじめる。市民の悲鳴と右翼の罵倒の声が続く。

石原、秘密警察幹部と話してにんまり。
「ふははは。バカなやつらめ。ごきぶりホイホイのようによく獲れるわ!!!ぐはははは!!!」

と、突然おなじみのテーマが鳴り響き、あの改造車が入ってくる。ゴーストバスターズだ!!!

ハーポ部長「おいおい、なんだよ。ここは。ハロウィンにしてはちょっと早いんでないの。」
インテリパンク「うようよいるよ。降霊盆ダンスパーティ?エクソシストの大OFF会?」
∞+∞=∞「なんてこった。スライムの影響がこんなに出ているなんて。」

ゴーストバスターズ=RLLは、「逮捕は犯罪」というスローガンを武器に、不当逮捕の仲間の救出に成功。だが、悪霊退治には完全敗退、今でも悪霊は英霊崇拝カルトを増やし続けている。はたして僕らに勝ち目はあるのだろうか…

いとうせいこうはテレビの外でこう言った。「逮捕を恐れるな!マイノリティであることをしっかり意識しろ!そう、ニガーになれ!」と。




第25弾 「ANDRE BRETON &THE SURREALISTS」バンドTシャツ
僕intellipunkはバンドTシャツがすきなんで、RLLでも何かバンドTを作りたいなーってことで作っちゃいました。

ライブハウス「キャバレー・ヴォルテール(Cabaret Voltaire)」で活動していたトリスタン・ツァラ率いる叛藝術パンク・バンド「DADA」を脱退したアンドレ・ブルトンが結成したアート・パンク・バンド「ザ・シュールレアリスツ」は、1924年にep『溶ける魚(Poisson Soluble)』と1stアルバム『超現実主義宣言 (中公文庫)(Manifestes Du Surrealisme)』で衝撃のデビューをした。バンド名「超現実主義」はアポリネール命名オートマティスム・スタイルのシュールな歌詞や、フロイト「“夢”分析」の斬新なカバーなどで、シーンに新たなムーブメントを引き起こした。以後、28年には名盤『ナジャ (岩波文庫)』を、29年には『第二宣言』を発表し不動の地位を確立する。
サイケのフロイトとガレージのトロツキーに影響を受けたブルトンは、独自の世界でシーンの「法王(プロデューサー)」として活躍。彼等の鳴らしたサウンドは、夢/狂気/無意識の世界を探求し、あらゆる拘束から解放するパンクな試みだった。しかし個性的なメンバー同士の確執が絶えず、名プレイヤーのエルンストやダリ等の脱退が続きムーブメントは収束した。このTシャツの写真は第一期、マルキーヌ(B)マッソン(D)、ブルトン(Vo)、モリーズ(Ky)、ヌヴー(G)時代の物の限定復刻。

ボディはライムグリーン、サイズXS S M L XL。受注生産なんで、欲しい方は、コメント or メッセージください!





第26弾 「DROPOUTS」バンドTシャツ
RLLのバンドTシャツシリーズ第2弾!

1950年〜60年代に活躍した伝説のサイケデリックジャム・バンド。アラン・ワッツの無音に近いアヴァンギャルドな禅ビートにアレン・ギンズバーグの低く吠えるかのようなベースラインが絡みつき、そこにゲイリー・スナイダーのスピリチュアルなギターが響く。ボーカルのティモシー・リアリーの歌詞世界は聴く者をヘッドトリップさせて、社会意識をターン・オンさせる。デビュー作『Turn On, Tune In, Drop Out』は、既存の体制に服従する生き方を否定し、世界にサイケデリック革命を巻き起こした。だが、1967年にこのバンドのすべての音作りに関わっていたプロデューサー、アルベルト・ホフマンがテロの首謀者として逮捕され、終身刑を受け、バンドも解散。しかしその存在は、いまだに世界中のパーティピープルから愛され続け、「フリー・ホフマン」運動の実践が毎週末クラブや大自然の中で行われている。左よりT.リアリー(Vo)、A.ギンズバーグ(B)、G.スナイダー(G)、A.ワッツ(D)。

色は白地にグラデーション、手刷りなんでグラデは全部一点物! サイズXS S M L XL。欲しい方は、コメント or メッセージください!