16「現在のネタ その3」

第12弾 無頭人(アセファル) (エートル叢書) Tシャツ
思想タームシリーズとしての第5弾は、バタイユからアセファル(無頭人)。
アセファル(無頭人)とは、迫り来るファシズムの脅威からニーチェの思想を奪還すべく、思想家ジョルジュ・バタイユが主宰結成した秘密結社。アンドレ・マッソン、ピエール・クロソフスキーロジェ・カイヨワ岡本太郎らが参加し、1936〜1939年刊行された秘教的雑誌。
ニーチェ無神論(神の頭の切断)を反ファシズム(独裁者ヒットラーの首の切断)を結びつけ、キリスト教神学体系と格闘し、逆説的にキリスト教神学体系を保持した前代未聞の“神が不在の宗教”。
今日では思想家ジョルジョ・アガンベン開かれ―人間と動物にてDigされ「歴史の終焉」というポストモダン動物化論として再評価。
戦時下の動物化が進むこの時代、改めて無頭人きどって着用するのもいいのではないだろうか。


第13弾 Linton Kwesi JohnsonTシャツLKJことリントン・クウェシ・ジョンソン はダブ・ポエットの第一人者にして英国の黒人解放運動家のマルキスト
レゲエ/ダブでは一般的なラスタ思想や恋愛を歌うのではなく、一貫して社会的主張をポエットしてきたLKJ。音楽的には、UKダブ特有のクールでダークなベースラインにホーンセクションが絡み、LKJの頑固一徹アジテージョンがダブワイズ! 身震いする格好良さです。
RLLは、彼の深い音楽性とアティテュードにマキシマム・リスペクトしてTシャツを作りました。文字はポエットからパトワ(ジャマイカ訛英語)でソウシャリズム!


第14弾 ブラック・ジャコバンTシャツ
思想家シリーズ第2弾、C.L.R.ジェームズ(1901-1989)の主著ブラック・ジャコバンです。
C.L.R.ジェームズは、エドワード・サイードポール・ギルロイがリスペクトする20世紀黒人最大のマルキスト思想家。トロツキーにタメ口訊いてたトロツキスト、30年代にスターリン批判をした最初の反スタ、アメリカ組合運動と公民権運動を結び付けたアジテーター、カリブ海-アメリカ-イギリス-アフリカを動き回る旅する哲学者。
日本じゃマイナーな彼の唯一の邦訳「ブラック・ジャコバン―トゥサン=ルヴェルチュールとハイチ革命」。黒人初の奴隷革命であるハイチ革命とフランス革命の結びつきを解き明かした、目から鱗の本書。RLLが「C.L.R.ジェームズ」と「ブラック・ジャコバン」にリスペクトしブラック・ムービータイトル風にアレンジ。ファンキーな自由を求める方に提供します。


ちなみに新宿の下記店舗でもRLLのTシャツが購入できる。
Irregular Rhythm Asylum(http://a.sanpal.co.jp/irregular/
模索舎http://www.mosakusha.com/