自惚れた空白

10/31明け方に眠る気にならずにこれを書いている。
雨は止まず雷が鳴る。
Joy Division”の“Still”を聴く不健康なバランスを欠いた三十路。
Still
遠くのイラクの香田さんの安否、近くのジャズストリート祭りで鳴らされたブラス。


生死の間に苦痛と喜びがある。
ケルアックは自分の人生を愛せと言った。
僕は自分の出来る事で自分を喜ばせる事を忘れてしまった。
滅私する共同体もなく、法とルールに従順なまま。


永続する営みを標榜して競争がやってきて、まもなく捕らえられる。
貶められ躓き徐々に衰弱して行くヴィジョン。
今まで犬死を作らなかった時代などあったろうか。
ヤリガイの推奨と見せしめの対象。


軽やかな社交の持続力もなく木の葉の様に地面に落ちるだろう。
楽観するほど経験を味わう事無く、シニカルになれる距離もなく。
法に負けてしまう、自業自得の怠け者として。
いっそ大きな情熱と共に融けてしまえるなら。


手持ちの札は自覚出来る程少ない。
リズムと色彩と臭いくらい。
あとはどうしたって凡庸な経験則。
紛らわせるのも上手ではない。


空が黒いうちはまだいい、グレーにグラデーションがかかるとキツイ。
身体が痛いと忘れないといい。
他人を肯定出来るうちはまだいい。
メールが嬉しいのだからまだ。