once upon a time

ある機会があって、10年前のロッキンオンのディスクレビューを眺めていた。94年ももう10年前のこと、僕はロッキンオンを97年までは購入していたのだった。この年はブリットポップ勃興とカート自殺によるアフターグランジ以降のローファイとファンパンクのブレイクの年だった。あとはウッドストック94も。
しかし、めくった記事から何を感じたかと言えば、そんなシーンの動きを知ろうとするより目立ったのが、NWの残党やオールド世代のしぶといリリースであった。そして旧譜再発のラッシュ。当時の僕にはそんな風に古いミュージシャンの動きなど気にも止めずに新人の新鮮な音を漁っていた様に思いだす。
よく考えれば今だって同じ様にキャリアのある人がきちんとリリースをしているわけだし、最先端ではない音楽も作られ続けているわけだ。当時を知ろうとするあまりに極端に見ようと思っていたね。そう今も地味な新譜が沢山出されている。

落ちない