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Six Six Sixties / Throbbing Gristle / '79

パンクへの現代美術からの侵入。コンセプチュアルパフォーミングアーティストによる現実の日常と音楽シーンへの殴り込みは、結果としてインダストリアルミュージックを作り出し、またパンクとシチュエーショニストを結び付けることにもなった。決して純音楽ではないというロックンロォルの特性が、政治的コンセプチュアルアートと結びついた希有な例である。彼等のレーベル“デス・ファクトリー”(ウォホールの死)から作り出される毒音波はパンクの露悪性をも代表する。工業社会で生かされ続ける屍を嘲笑する黒い誹諧。
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