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I Love Rock N' Roll / Joan Jett & The Blackhearts / '82
日常と世の中を繋ぐ音楽がロックンロールである。ポップスというコマーシャルな音楽でありながら、生活の身近なフラストレーションを解消するのではなく、その矛盾を切迫した物にする音楽。感情を圧縮させ盛り上げ、ただちにミーイズムから切り離されて同じ情動を持った人間と飛び出したくなる感覚が湧く共感の音楽。それは一般的にはブルーズ（哀愁歌）と呼ばれてきたものだ。多くのルーツミュージックにはその様な効用を持つ物があるが、それは共同体維持に活用されてきた。しかしロックはポップスである、全ての人間に垣根の無い音楽である。あまねく市場の元の平等を約束するポップス、に紛れたロックというブルーズ。世界中の人間と繋がる希望を見いださせる資本主義下のブルーズであるロックンロォル。両義的に日常であり日常を越える音楽。この音楽は個人と世界の間にある受信機の様なものだ。
カリスマ女性ロッカー、ジョーン・ジェットのロックンロォルへの愛の表明。実は秀逸なカヴァーだが彼女の過剰な愛によって全米ナンバーワンに輝く。彼女の想いはブルーズではないか。
I love Rock N' Roll, So come an'take your time an'dance with me
