100songs-018

Get up Lucy /thee michelle gun elephant / '97

今週は敢えて非英米圏のバンドばかりを書き出してロックンロォルのスタイルとイデアの選択を見て来た。本場からの距離感を意識的に模索している所が共通項だろうか。無邪気さよりは真面目さが目立つがそれはそれで好感を感じる。
では日本のバンドはどうだろう? ミシェルガンエレファントは決して非凡な才能のあるミュージシャンではないが彼等の意図的な気合いと努力の放蕩によってある種のロックンロォルのイメージを体現する事に成功した。それは彼等自身のマニアックなリスナー体質とコンプレックスによったところが大きいとは思う。まるで上のイメージ遊びに忠実に従ったかの様だ。
バンドの音はパブロック/ブリティッシュビートから出発しガレージ/ネオロカへ到達した。この曲は前期の総決算の様な60年代的楽曲に後期を予想させるざらついた音色で聴かせる。彼等のTHEEの由来となったヘッドコーツの使っている TOE RAG STUDIO で録られた1曲。