(とりあえず)2005ベスト

えーっと、ジュリアン君が昨年のベスト10(id:julien:20060111)を上げてくれたのを見て感化されました。といってもそう多くは新譜を買ってないので、買って何度も聴かなかった(気に入らなかった)盤を外した結果ですけど。なんだかジュリアン君とは一枚も被りませんでしたが、以下10枚です。

The Dead 60s [SONY XCP CONTENT/COPY-PROTECTED CD]
1.The Dead 60s/無線衝突(same)

ユー・アンド・ミー
2.OPEN HAND/YOU AND ME

You're a Woman, I'm a Machine
3.Death From Above 1979/You're a Woman, I'm a Machine

ザ・フューチャーヘッズ(初回生産限定)
4.The Futureheads/(same)

ペナンス・ソワレ
5.The Icarus Line/Penance Soiree

ブラスバウンド(初回限定スペシャル・プライス)
6.The Ordinary Boys/Brassbound

フランシス・ザ・ミュート~スペシャル・エディション(初回限定生産盤)(DVD付)
7.The Mars Volta/Frances the Mute

AFTERNOON IN DUB
8.The Slackers/Afternoon In DUB

ダイヤモンドダストが降った夜
9.ROSSO/ダイヤモンドダストが降った夜

脳内フリクション
10SPIRAL CHORD/脳内フリクション


1今年の大きい収穫かな。フランスの暴動ともシンクロする2005年のアティテュード。歌詞は生権力との闘争、というかルーツレゲエやストリーツに共通する実感。音はスペシャルズとクラッシュのかっこ悪いところをピックアップした不穏なスカスカパンキーグルーヴ。

2はスクリーモでも青春疾走でもピアノでもビューティフル系でもない非常に練り込まれたアレンジのエモともハードコアともつかない音。たまたまユニオンのポップに惹かれて購入したら大当たり。エモ的な意匠は Jimmy Eat WorldSunny Day Real Estateを思わせ、プログレッシブさはポスト・ハードコアのISISのようでもあり、解説有島博志はストーナーとして説明するがそんなにハードではなく。かなりポップかつメランコリックでMUSEとJane's Addictionを合わせてエモをやった様。新しいスタンダードか?

3はディストーションのかかりまくったベースと非常にダンサブルなドラムの2人組。クラブミュージックとニューウェイブとハードコアの中間に位置していて僕の好みを知っているかの様。ロックしてロールするカナダの変人。

4本国では2004年ですが日本盤は今年。捻くれたポップサウンドXTCを思わせると話題です。完成度が高くて誠実な音、華がなくてフランツにはなれませんが長くやって欲しいバンド。ちょっとWedding Presentを思い出す。

5はもともとガレージリバイバルで出てきたのに、ごりごりぎしぎしの音という変ったバンド。何でこんなに切迫しているんだガレージなのにまるでConvergeかよってな混沌ぶりは好き嫌いが別れる。黒くどろどろした音は因縁あるストロークスと好対照。ストゥージズの直系の、のたうちまわった呪い節。(あ、これ2004年じゃん、まぁいいか)

6これは面白い変化。モッドテイストのUKギターポップバンドがこの2ndでスカを基調に2トーンパワーポップの世界へ脱皮。こんぐらい流行のNWから距離があると読み違えもセンスですな。The Dead 60sのことをどう思っているんでしょう彼等。

7過剰なエネルギーでハードコアとプログレサルサ(?)を組み合わせてしまった問題作。空回りしつつも熱があることで前に進んでいることは体感できるが、何処へ向かっているのかは見当がつかないインプロビゼーションAt the Drive Inの方が正直好みだが無視出来ないのはこの緊張感からか。ちょっとお腹いっぱいかも。

8パンクとスカにジャズをからめたNY伊達男達。粋でイナセな彼等の音も実はポリティカルさはClash譲り。今作はベスト的なDUBミックス版で楽曲もお洒落度アップかも。1と通低しつつ巡るルーディー達の世界観はマルチチュードを思わせる。この辺り、ハーポ部長と知り合って感化された所でもあるかな。

9これはいいなぁ。2ndもいいけどスタジオよりライブの方が抜けがいいのはしょうがないのかな。お洒落でも器用でもトレンドでもないけど、ライブだとそんなことが関係なくなってしまう。取りあえず1stの曲をやってライブで聴けるのはかなり嬉しい(客のモッシュの声は萎えるけれど)。ロックンロールとチバのことはまだまだ見限れそうにない。

10exCOWPERSの現動さんの復活にまずは拍手。相変わらず曲作りのセンスはいいし、切羽詰まって悲しそうでキリキリにカッコイイのも変らず安心。ギターもうるさいしリズム隊もドカドカしている、録音も味と思えばかなり満足ではある、強いていえば収録時間が短いことぐらいか。とにかくもっと東京でライブをして欲しい、今一番ライブで沁みたいバンド。音盤はその付録と思って。



2005年の流行とは関係ないところで音楽をまた聴いていました。レゲェ買ったりメタル聴いたりソウルをひっくり返したり旧符も楽しみました。
いやしかし音楽は希望をくれるのだなぁ、もっと聴いて人生を楽しみたいところだ、なぁルーディー。
あ、White StripesBaby Shamblesは中古落ちをね狙っているんで未だ入手してません、怠慢です。