07「イデオロギー以上のパッション」

意味を多義的に多重的に伝えること、ポップでありつつ空虚ではないこと、ブランド/プロダクトでありながらイデアを内包した批評であること。これは始める前から想っていたイメージ。絶対的でキッチュでヨロシクヤル様なアリフレたモノコトはすまいと決めていた。それだったらサラリーマンを続けるのと変わらないのだから。一昨年からTシャツにしようと決めたのはそうした演算の結果から。
しかしどうせやるなら運動部〈undo-bu〉レベルのセンスと笑いが欲しかった。それから前線の感性(権力と階級と資本主義は存在するが”時代は変わる”)を共有しつつ、インスピレーションを意味に出来る人間と組みたかった、一人で事を成す無意味性を回避したかった、僕自身に圧倒的に足りない論旨とその裏にあるアカデミズムで貯えられた蓄積が必要だと自覚していた。身に付いたキャラクターだけでは膠着してしまうのは分かっていた。
凄い偶然の様に思いつつも目を凝らして探していたのだ、mixi。で見当たった彼らに話すのは告白であった。しかし結果的には思った以上の化学変化であった、ちょっとした火花の様であった。