ばいばいロックンロール?

quawabe2004-08-11

正味、このロックンロォル100企画は、オマージュなんです。最近の言い方だとロックンロォルトリビュートですか? 1954年のBill Haley & Cometsの“Rock Around the Clock”から始まったと言われているロックンロールの今年は50周年なんですね。
で、いい加減誕生から50年も過ぎてそろそろ賞味期限が切れてきたかな、ともね。90年代通して影響力は弱まるばかりだったのを目の当たりにしてきてね。アメリカの白人のマーケットもヒップホップが浸透し、人口もヒスパニックや東洋系が増えて、チャートでは明らかに弱くなってきてます。ロックンロォルは白人音楽ではありませんが、マイノリティーにこれからなるWASPの慰み物になってきているのは事実です。あぁアメリカンロックなる住人の如何に保守的な世界観よ、です。
あ、日本人を含めた東洋系は一部のリスナーを除いて、白を経由した黒のノリしか共有出来ていません。だから真っ白なメタルは浸透力がありますが、ロックンロォルはどうでしょう。残念ながらこれからもマニアの物でしょう。緩い情緒主義とロックンロォルの個人主義はやはり馬が合わないのでしょうか。
ジャズやクラシックといった純音楽ではないロックンロォル。ルーツミュージックになる分母を持たないポップスであるロックンロォル。この音楽はこれから衰退して、形骸がポップスとして生き残って行くのではないでしょうか。替わりにヒップホップとテクノはこれから益々盛り上がって行く事でしょう。
白人と黒人の融合から産まれた雑食性音楽です。生と性の歓喜と憂鬱を合わせ持ち、初期衝動と虚無主義から発せられる、世界と対峙する唯一の音楽です。
僕はこれからもこのロックンロォル体験を続けていきたいのです。おわり