100songs-045
Where's Me Jumper / The Sultans / '92
早速ネタ切れ、セクシャルなUK'90のバンドいないじゃん。考えてみるとこれには訳がある。93年より勃興するブリットポップなるバンドブームは実はロックンロォルのポップス化歌謡曲化である。その前のマンチェが踊れることに主眼を置いた曲作りした様に、バンド形式でありながら、皆で歌える曲を書く事に各バンドは努力したのであった。よって明解さを求められ、sexや哲学は歌詞には登場しなくなる。
ブリットポップ直前に登場し冷や飯を食ったバンドの代表のような、彼等サルタンズは確かにセクシャルな存在感を持っていた。弦の2人はキャットスーツで女装、フロントマンは網タイに口紅で“EVIL SEX PUNK”と身体に書いてあった。いやこれはセクシャルというより中学生の性的リビドーそのものだ。歌詞も全編に渡って中学生の妄想の様な雑言、知的ではないマニックの様な存在であった。何故かシングルでは大ヒット、日本でも婦女子に大人気でジャパンツアーでお持ち帰りしたとかしないとか。これはスマシュヒットした曲、ディスコで上着を無くして嘆いているという歌詞のトンチキパンク、最高。
