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New Rose / The Damned / '76

元ロンドンSSのGブライアン・ジェイムス(ジャケ右端のグラサン)とDラット・スキャビーズ(ジャケ左上)が結成した“ダムド”はロンドンパンクの中心にいた。ロンドンSSは他にジェネレーションXのトニー・ジェイムスやクラッシュのミック・ジョーンズやポール・シムノン、ボーイズのマット・デンジャーフィールド等がいてロンドンパンクの起爆点の一つだった。またラットはピストルズのローディーでSEXの周辺にいて、マルコムからVoデイブ・ヴァニアン(ジャケ中央右)を紹介されたりしてもいる。つまりロンドンパンク発火点に居たのである。そして76年結成し初ステージから3ヶ月後、当時新進インディーのスティッフレコードからニック・ロウプロデュースでパンク初のレコードを出し、一年後77年暮れにはレーベルから首になり78年4月には解散コンサートを開く。非常に速い! この速さと節操のなさが彼等をパンク御三家にしたのである。すぐ再結成してまたばらけるのも素晴らしい。政治性社会性に乏しく腰も軽い。現在のファンパンクは彼等の功績であり、WRAPツアーにすら参戦している。HCやゴスの要素も散見出来るし、音楽的にはMC5やNYドールズやストゥージーズ直系でもある。因にツェッペリンジョン・ボーナムがラットのドラムを褒めているが、テープ早回し疑惑がある。

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